電動断裁機の定期自主検査について

電動断裁機は定期的に自主点検をおこなうことが義務づけられています。そこで電動機の定期自主検査とはなにか?罰則などはあるのか?などの疑問について、簡単ではありますが説明させていただきます。
お客様自身で自主検査を行えない場合などは、自主検査サービスがありますのでご購入の販売店殿にご連絡下さい。

自主検査とは

事業者は、電動断裁機を一年以内ごとに定期に自主検査を行い、3年間はその記録を保管する義務があります。これは法令定められており、いくつか該当する法令を紹介ておりますので、ご一読ください。

労働安全衛生法
第四十五条
事業者は、ボイラーその他の機械等で、政令で定めるものについて、厚生労働省令で定めるところにより、定期に自主検査を行ない、及びその結果を記録しておかなければならない。
2事業者は、前項の機械等で政令で定めるものについて同項の規定による自主検査のうち厚生労働省令で定める自主検査(以下「特定自主検査」という。)を行うときは、その使用する労働者で厚生労働省令で定める資格を有するもの又は第五十四条の三第一項に規定する登録を受け、他人の求めに応じて当該機械等について特定自主検査を行う者(以下「検査業者」という。)に実施させなければならない。
3厚生労働大臣は、第一項の規定による自主検査の適切かつ有効な実施を図るため必要な自主検査指針を公表するものとする。
4厚生労働大臣は、前項の自主検査指針を公表した場合において必要があると認めるときは、事業者若しくは検査業者又はこれらの団体に対し、当該自主検査指針に関し必要な指導等を行うことができる。

となっています。しかしながら『機械等』と『定期』が不明確なため、電動断裁機は対象となるのか、定期とどの程度の期間なのかが分かりません。これについては『労働安全衛生法施行令』と『労働安全衛生規則』に記載されています。

労働安全衛生法施行令
第十五条
法第四十五条第一項 の政令で定める機械等は、次のとおりとする
一 第十二条第一項各号に掲げる機械等、第十三条第三項第五号、第六号、第八号、第九号、
第十四号から 第十九号まで及び第三十号から第三十四号までに掲げる機械等、第十四条第二号から第四号までに掲げる機械等並びに前条第十号及び第十一号に掲げる機械等
二 動力により駆動されるプレス機械
三 動力により駆動されるシヤー
四 動力により駆動される遠心機械
以下略




上記の『シヤー』というのは『金属板などを上下一対の刃物によって切断する機械』のことをいい、『電動断裁機』は『動力により駆動されるシヤー』の分類に入ります。

そして検査をするべき時期や記録の保管については

労働安全衛生規則
第百三十五条
事業者は、動力により駆動されるシヤーについては、一年以内ごとに一回、定期に、次の事項について自主検査を行わなければならない。ただし、一年を超える期間使用しないシヤーの当該使用しない期間においては、この限りでない。
第百三十五条の二
事業者は、前二条の自主検査を行つたときは、次の事項を記録し、これを三年間保存しなければならない。
以下略




となっており、法令により電動断裁機の自主検査は義務づけられています。

自主検査の内容は?

では実際に検査をするにあたってなにを検査すべきなのか、記録は何を残すべきなのかですがこちらも法令にて決められています。

第百三十五条  事業者は、動力により駆動されるシヤーについては、一年以内ごとに一回、定期に、次の事項について自主検査を行わなければならない。ただし、一年を超える期間使用しないシヤーの当該使用しない期間においては、この限りでない。
一  クラツチ及びブレーキの異常の有無
二 スライド機構の異常の有無
三 一行程一停止機構、急停止機構及び非常停止装置の異常の有無
四 電磁弁、減圧弁及び圧力計の異常の有無
五  配線及び開閉器の異常の有無
2 事業者は、前項ただし書のシヤーについては、その使用を再び開始する際に、同項各号に掲げる事項について自主検査を行わなければならない。

第百三十五条の二
事業者は、前二条の自主検査を行つたときは、次の事項を記録し、これを三年間保存しなければならない。
一 検査年月日
二 検査方法
三 検査箇所
四 検査の結果
五 検査を実施した者の氏名
六 検査の結果に基づいて補修等の措置を講じたときは、その内容

大まかな検査内容と検査記録の保管期間が決められています。販売店殿を通しての自主検査サービスは上記の法令を遵守した検査・記録をおこない、さらに平行度等の精度調整や*摩耗品の交換など、修理が必要な場合のお見積もりと修理対応を行います。

*販売店殿を通しての自主検査サービスで行う消耗品の交換などは以下の4点です
  1. 断裁刃の研磨(研磨可能で希望があれば)
  2. 刃止めボルト
  3. 切れた赤色電球の交換
  4. 受木の交換

自主検査をしなかった場合の罰則・責任について

実際に自主検査を定期的にしていなかった場合、どうなるか?
こちらも法令でさだめられております。

労働安全衛生法
第百二十条 
 次の各号のいずれかに該当する者は、五十万円以下の罰金に処する。

一  第十条第一項、第十一条第一項、第十二条第一項、第十三条第一項、第十五条第一項、第三項若しくは第四項、第十五条の二第一項、第十六条第一項、第十七条第一項、第十八条第一項、第二十五条の二第二項(第三十条の三第五項において準用する場合を含む。)、第二十六条、第三十条第一項若しくは第四項、第三十条の二第一項若しくは第四項、第三十二条第一項から第六項まで、第三十三条第三項、第四十条第二項、第四十四条第五項、第四十四条の二第六項、第四十五条第一項若しくは第二項、〜以下略

とあり、定期に自主検査とその記録を保管していなかった場合は罰則の対象となることがわかります。責任についても昨今のコンプライアンス遵守を厳しく問われる世の中において万が一、電動断裁機の使用中に事故をが発生した場合、自主検査をやっていたかなどの管理者責任を問われる場合もありますので、是非自主検査を実施してください。

最後に

罰則や管理者責任を問われる事はまれではありますが、ご使用の電動断裁機を安全かつ長期的にお使いいただくためににも、是非自主点検の実施をお願いいたします。本来ならばお客様自身で検査・記録をしていただくのが望ましいですが様々なご都合によりお客様自身での検査の実施が難しい場合、販売店を通して弊社が代行して検査を実施するサービスをご用意いたしました。
ご質問・申し込みは販売店までご相談ください。

補足(外部リンク)

自主検査の義務
労働安全衛生法 四十五条


自主検査の対象機械
労働安全衛生法施行例 十五条


自主検査の詳細
労働安全衛生規則 百三十五条


罰則
労働安全衛生法 百二十条